先日の秋葉原の事件の後、某ワイドショーで秋葉原がこんな理解に苦しむクレイジーな場所になっててケシカラン、つーかこんな場所に好き好んで集まってくるのはどうせダメ人間ばっかりでキイキイ、というノリの特集なんかしてて(別にその内容全部を否定もしないし肯定もしないけど)、それを病院の休憩室でぽーっと見ていたとき、一緒に見ていた外科病棟の主任が
「こういうところでコスプレしてたりして写真撮られてる女の子とか、メイド喫茶の女の子たちって・・・別にとりたててキレイだったりかわいかったりするわけじゃないよね、よくて並の上レベルぐらいなもんで」 などと言うので、あー、そんなもんですかねえ、などとテキトーに相槌を打ちつつ聞いていて、ハタと思い出したのが、先日帰国した南米某国の友人が日本のメイド喫茶をあちらでフランチャイズ展開するという話。彼の国は南米でも有名な美人の産出国で、日本のメイドカフェとは似て非なるものとなりそうな予感がするのがちょっと心配。それにまず彼らの国にある「メイド」の概念が日本とはまるで違うわけである。あちらではちょっとした小金持ちの家には必ずメイドがいるもので、わたしがエクアドルに行ったときに最初に世話になった現地の弁護士宅にもメイドがいたし、チチカカ関の実家にもメイドはいる、しかしそれはいわゆる「お帰りなさいませご主人様ぁ」的なメイドではなく、まあ確かにメイドの制服(ホテルのバンケットみたいなワンピースとエプロンだけど)は着ているものの日本でいうなら単なる「家政婦のおばちゃん」ぐらいの位置づけに過ぎなくて、決して「メイド」という言葉は彼らにとって「萌え」属性にはならないはずなのである。 その友人も日本の(アキバの)メイド喫茶には何度か足を運んで様子を見ているので、実際どう感じたんだか聞いてみると 「はっきり言ってloco(クレイジー)だと思うよ。女の子はみんなセクシーじゃないし、でも男たちがそのセクシーじゃない女の子に満足して、彼女たちを求めて来る理由はわかるよ」と言う。 わたしにはその理由はわからない。 「簡単なことだよ、彼らもあの子達が決して美人じゃないことはわかってる。でも自分を拒絶しない女だと思えるだけで実際より3倍は美人に見えるんだよ。普段女性から拒絶されていると思っている男ならなおさらね」 でもラティーノがそういう女の子を求めるもんかしら、と聞くと 「エボリはまだよくラティーノがわかってないね。ラテンの男たちはみんな普通に女性に近寄って口説けると思ってる?確かに簡単にできる男は日本よりは多いけど・・・その分競争も格差も日本よりは激しいんだよ。日本みたいにもてない男が大量にいるってわけじゃない、でもラテンでもてない男っていうのはパーセンテージが低い分日本のもてない男よりもっと悲惨なんだよ。ラティーナも日本の女の子みたいには優しくないんだから。だからもてない男は簡単にアディクトになっちゃうと思う、自分を拒絶しない女がいる場所に」 そういうもんなんだろうか。確かにここ数年「拒絶される」ことへの予期不安の強い人や、ちょっとしたことで「無視された」とか「拒否された」とか言い出す人は増えたように思う。うちの病院には系列の看護学校があるので実習に来る学生がいるのだが、その学生たちからも「患者さんに拒否されました」という言葉をよく聞くと実習担当ナースからも聞かされた。その「拒否された」というのも、我々ならばケアをしようとしたら手をはたかれたとか、もう来るなと言われたぐらいのレベルかなどと思うのだが、学生が言うには「自分が行っても笑ってくれなかった」とかいうあたりの話だったりするんである。 当たり前だ、相手は病人だぞ。どっか痛かったり苦しかったりしているのにニコニコウェルカムなんかできないことのほうが多いだろ、つか基本スタイルこれ不機嫌てもんじゃないのか。なんて言いたくなるのだが、どうも彼女たちにとってはそうではないらしく、しまいには拒否されそうで怖いから患者のベッドサイドに行けない、なんてのも出てきたりして・・・・ おばちゃんもうガックリですよ。 多分彼女たちはこれまで面と向かってはっきりと拒絶されたり否定されたことなんて、実はないのだと思う。だからこそ拒絶されることに対してあそこまで過敏になっているんではないかと思うのだ。非モテといわれる人たちも多くは同じようなものではなかろうかと思う。かなり以前はてなダイアリーで見かけた内容に「別に恋愛でもなんでもないよね、これって」と思った「これは99%大丈夫として告白」というくだりからもそれは読み取れる。「拒絶されない」ことを確信できなければ相手との距離を詰められない。自分が相手を求めるかよりも先に自分が拒絶されないかがある。まあある程度まではわからなくもない、とはいえ拒絶されても仕方ないぐらいならともかく拒絶する女をそれでも積極的に追い回すのは筋金入りのドMかストーカーぐらいなもんだけど。 だから「拒絶しない」であろうと見込んでいた相手が実はそうではなかったときの裏切られた感は大きい。たぶん「きんもーっ☆」騒動があれほどまでに大きな祭りになったのも、それがベースにあったからこそではないかと思う。コミケに来ている女の子が、しかもこちらは金を払う客の立場であるのだから、自分たちに対して拒否的な考えを持つはずがない、という見込みがあっさり裏切られたことに対する、怒り。まとめサイトとかで晒されていた彼女の写真を見る限りではそれほどまでに見苦しい女の子ではなかったはずである。それが恐ろしいまでの罵詈雑言で容姿をけなされている。 さて、そんなことを言いだした外科主任ってのが、実は手足のすらっと長い巨乳で、文句なしの別嬪さんだったりするわけで。彼女が「きんもーっ☆」なんて言ってもやっぱり彼ら評価で「ブス」にされちゃうのかなあ、なんて思った。そういや我々の仕事も「拒絶しない」ことを期待される仕事なんだもんなあ。 「99%大丈夫」なオナゴにフラれた(拒絶)されたときのショックを恐れる私ですから、美人にしかコクったことがございません。 拒絶しない方(メイド)も、拒絶されるのが怖いんでしょか。自分も拒絶されたくないから、ひとまず受け入れとく、みたいな。 ちょっとだけ、いやなことを言います。 すぐに被拒絶感を抱く彼らは、拒絶されたことがないと言うのはその通りかもしれませんが、それ以上に、誰からも全面的に受け容れられたことがないと言うことのほうが大きいのではないのかと思います。 この地上のどこにも帰る場所がないんですよ。常に『自分はここにいていいのか』なんてバカなことを考えてるわけでして。だから、ほんの些細な『拒絶のサイン』に出会うだけで、ズドーンと落ち込んでしまうわけです。 如何ともしがたいのが、その考えは自覚出来ていて、しかもバカらしいってことも、分かってるのですよ。 実体験かよとか言わないでくださいね。その……もにょもにょ。 えーすてはんさまのおっしゃること、あたしもすとんと腑に落ちるわけでございまして、…あい、実体験d(ノイズ) 尤も、あたしの場合は拒絶される経験が全くないわけではなく、ていうか拒絶された経験は数多ありますし全面的に受容された経験は確かにないかも。そして、バカバカしいと自覚してはいても、つい、自分が不要な存在なのではないか、という妄想に囚われてしまうわけですな。 安住の地を求めたい気持ちと、ずっと流浪していたい気持ちの狭間で揺れているようなもんですな。 >水瓶座さん >拒絶しない方(メイド)も、拒絶されるのが怖いんでしょか。 これ、あると思いますよ。自覚はしていないかもしれないけど。まあ自覚した時が彼女達のアキバからの出て行き頃なのかもしれませんけどね。 >すてはんさん >それ以上に、誰からも全面的に受け容れられたことがない あ、これももちろんあると思います。それから「全面的に受け容れられる」なんて体験が誰にとってもそうそうあることじゃない、というのも知らないのではないかと。それから「拒絶のサイン」にしても、そう感じたものが本当に拒絶であったのかという確認をするアクションへ至れない。 >実体験かよ ふっふっふ、なんでわたしがこんなん書くかまだわかりません? >McRashさん いやあ、こんな仕事していると拒絶に対して鈍感になってきちゃうから仕方ないのかもしれませんけど、別に全面的に受容されなくても、このへんまで受容してもらえてたらあとは別にいっかー、というあきらめどころがつく、というか。 研修医(特に外科系)が何ゆえスタッフに対してあのように無礼なのか、と考えたことがあり、ジーっと観察してみた。するとやっぱり「ここで馬鹿にされたらどうしよう。」「未熟者と思われているのでは。」という拒絶されることを恐れる心理が透けて見えることに気が付いた。だから必要以上に「おれは医者だよ、偉いんだ。」という態度をとるらしい。人間関係の作りやすい医師同士、対ナースではあまり目立たないのだが、放射線やリハなどに来ると過剰に防御的あるいは攻撃的になるのはそのためらしい。コメディカルはナースほど受容的になってあげないからね。 >Oscarせんせ にゃるほどー。そういやOT学生だった頃、医学部の学生達にえらい冷遇された思い出が・・・看護学生になってからはそうでもなかったんですけど。つうか看護学生って「敵にならない」箱に分類されてたんでしょうねえ、別にいいんですけど。 きんもーっについては あの女の子は確か売店のスタッフだったと思うので 彼女に何かを期待していたってことではないと思います。 彼等が他の部分でもまま受けるきんもーっに対して あの場合「顧客」という逆襲が出来る状況だったからネットで盛り上がっただけで。 >さるのさん
でしょうねw金払ってる「お客様」に対してなんだその態度は、ってことですか。お金払ってない人まで便乗してましたが、鬱屈してる人が多いですね。
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